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ノープラン一人旅のススメ


ノープランの旅だった。

シルバーウィーク真っ只中なので、さすがに出発日と行きの飛行機、

直島での宿泊先、岡山での宿泊先(1泊)は予約していたけれど。

帰る日は決めていなくて、最短で4日間、最長で6日間の旅。

出発から4日後に、「明日帰宅しよう」、と決めて帰ってきたので4泊5日の旅となった。

もともといくつか行きたい場所があったくらいで

いつどうやって行くかは全く決めていなかった。

行く先々で会う方におすすめなどを聞きつつ

(こちらが聞かなくとも自ら教えてくれる方が多かった)

その場所に足を運んだ。

そのすべてがとてもよかった。

とても良い流れの中にいた気がする。

それは出発前から始まっていた。

==出発前==

・先週の山梨出張中にゲストハウスでお会いした「アズノ夫妻」に岡山のゲストハウス「とりいくぐる」をすすめられる。

・先週の山梨出張中にゲストハウスでお会いした市の職員さんに岡山の銭湯「清心温泉」をすすめられる。

南陀楼さんのtwitterで「海の見える一箱古本市」@高松の開催を知る。

==出発後==

・喫茶店兼酒屋「茶話まつしま」のまつしまさんに家プロ「南寺」と豊島の「豊島美術館」に行くよう強くすすめられる。

・「清心温泉」の酒場で常連さんにたこ焼き「よすが」をすすめられる。

・一箱関係者のみなさんと、とりいくぐるの明石さんに倉敷の古本屋「蟲文庫」と岡山の古本屋「古本ながいひる」をすすめられる。

・とりいくぐるの明石さんに2軒隣のうどん屋「安生」をすすめられ、一緒に行く。

==番外編==

・「海の見える一箱古本市」でお会いした、小豆島「迷路のまちの本屋さん」の中田さんに来月開催「迷路のまちの一箱古本市」の案内をいただく。

・とりいくぐるの明石さんに鳥取のゲストハウス「たみ」がスキ!!というのを教えていただく。

・豊島から岡山駅まで一緒に移動した青年から「犬島」がよかったというのを教えていただく。

特に、「豊島に行く」というのはもう全然頭になかった。

まつしまさんにすすめられていなかったら確実に行っていない。

ということは、私は「豊島美術館」を知らずに帰ってきてたのか。

豊島美術館はこの旅で行けてよかった場所No.1。

一日中いられると思った。

豊島自体ものすごく気持ちの良い場所で、今度は絶対に泊まりで訪れたい島。

行きたいところに行きたいタイミングで行く。

そこに居たかったら気がすむまで居る。

食べたいときに食べたいものを食べる。

雨が降って出かけたくないなぁと思ったら出かけない。

寄り道したかったら寄り道する。

帰りたいと思ったら帰る。

一人旅のなんと気楽なことか。

豊島から岡山への船に、並ぶのが遅かったから定員オーバーで乗れなくなりそう!となったときも

焦ることはなかった。

(逃すと次の便は2時間後だったけれど、結果的には追加で出た10席に運良く滑り込めた。)

よく、一人旅って寂しくない?と聞かれるけれど、

実は、一人旅だからこそ、多くの人と出会えてお話ができる。

ひとりで来たのに、ひとりじゃなかった、ってことよくある。

だから楽しい。

それが楽しい。

毎日同じ時間に起きて、同じ電車に乗って、同じ場所に出勤する。

だいたい想定通りの日常を生きているから、

まったく予想をしてなかったものを見て、

予想をしてなかった人に出会えるということにワクワクする。

そして、旅から帰ってきて、楽しかったなぁってじんわり思い返すのは、

大抵、旅先で知らない旅人や地元の人に優しくされたこと。

旅に出るたびに、好きな場所や好きな景色や好きな人が増えていく。

私は、まだまだまだまだ旅がしたい。

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